オークパンサー(出安居)

10月30日はオークパンサー(出安居)。
10月の満月の日。
夜見上げれば満月が見え、月とともにお祭りが来るのがわかります。

この日は雨期の修行を終えたお坊さんが出てくる日。
新年と双璧をなすラオスのお祭り。
仏教の祭日だし、カオパンサー(入安居=雨期の修行に入る日)は
わりとしっとりとしていたので、
たぶん朝から托鉢に行くだけなのかと思いきや。

主なお祭り会場であるメコン川の川岸は
あれよあれよという間に遊園地などが出来ていき
わけがわかってない私は「なななんじゃ〜〜!?」と目をみはるばかり。
川岸沿いの通りでは店の前に屋台が出る始末。
オークパンサーの3日前から川岸にできたステージ(複数)では
連日のようにライブイベントが繰り広げられます。

とりあえず、めっちゃ晴れやか。
そして普段の静かなヴィエンチャンはどこに行ったんだというような
連夜の人だかり!

そしてやっぱりあったなにげにカオスな遊園地的施設!

お祭りですねー。
にぎやかですねー。
お店だしてるのだいたい中国人のような気もしますが。

とはいえ、オークパンサーそのものはわりとしめやかで
普通の人はカオパンサーと同じく朝から托鉢。

(お菓子とお金とごはんがごっちゃに放り込まれる鉢)

でもやっぱり晴れやかなんですね。
お坊さんが寺から出てくるというのは、
たぶんラオス人にとってとってもうれしいことなんですね。
そこかしこの家の前で宴会が開かれていました。

夜には精霊流しのような、「カトー流し」が行われるというので
さっそく行ってまいりました。
30日にだけ、このようなものが川岸で大量に売られています。
1つだいたい15000〜20000キープ。意外と高い。

底はバナナの茎(というかまあ、下の芯の方)で、
そのまわりにバナナの葉を編み込み、
花などで飾りったもの。
これにろうそくを立ててメコン川に流し、
いろいろなものを祈願するのだそうな。
なにやらうつくしげです。

というわけで夜、人ごみをかき分けてメコン川沿いへ。
するとなにやらぼうっっとしたものが
ふわふわ浮いているではありませんか。
なんだこりゃ?

…と思って川岸にたどり着くとなるほど、
こういうことだったんですね。
紙気球(みたいなもの)。
子どもたちが寄ってたかってあげてました。

さらに降りて川岸へ。
珍しく昼間にスコールが降ったのですこしぬかるんでいます。
ぬかるみにめげず川のすぐそばでは、
カトーを流す人々が!
川の上では花火も打ち上げられ、
カトーを流すときに願い事を込める人々とともに
なんともいい光景がひろがっていました。

願い事とか、かなうといいなあ。

…まあ、すぐ後ろではやっぱりステージの爆音が響いていて
静かな祈りの時とかだったりはしませんが。